インストール前の準備

epgrecが動作する環境を整えます。

epgdumpr2のインストール

 epgrecは、録画データから番組表を取り出すためにepgdumpを利用しますので、まずepgdumpをインストールする必要があります。ソースの形で提供されていますので、お使いのLinuxに開発ツール一式をインストールしておきましょう。Debian/Ubuntu系ならbuild-essentialaをインストールしておけばビルドできるはずです。

$ sudo apt-get -y install build-essential

 epgdumpは2専のアップローダで探すか下から入手してください。

11月18日追記

2chのLinux板前スレ788氏により、オリジナルのepgdumpr2では捨てられていた一部の特殊文字を再現するパッチが作成され2専のアップローダに掲載されました。epgrecでもテストしてみましたが、いちおう問題なく動いているような感じです。パッチを当てたソースを置いておくので、試す気がある方は使ってみたください。まだepgrecでのテストは十分にしていないのでトラブルは起きるかもしれません。

ファイルを展開してビルドします。

$ tar xvzf epgdumpr2.tar.gz
$ cd epgdumpr2
$ make

epgdumpの実行ファイルが出きるので/usr/local/binあたりにコピーしておきます。

$ sudo cp epgdumpr2 /usr/local/bin 

atの設定確認

 epgrecは録画予約の実行にat(設定した時刻に設定したジョブを実行するツール)を用いています。そのため、atが正常に機能するようあらかじめ設定しておかないと録画予約に失敗してしまいます。atのインストールと設定を説明しておきます。

atのインストール

 ほとんどのディストリビューションはデフォルトでatがインストールされているはずですが、インストールされているか定かでない方は念のためにリポリトジからインストールを実行しておくと良いでしょう。Debian/Ubuntu系では次のようにコマンドを実行します。

$ sudo apt-get -y install at [Enter]

RedHat?系ならyumでインストールできます。

$ yum install at [Enter]

/etc/at.denyの設定

 epgrecはWebサーバーのユーザーアカウント(Debian/Ubuntuはwww-data、RedHat?系ではapache)でatコマンドを実行しますが、セキュリティ上の配慮からatの使用禁止ユーザーリスト/etc/at.denyに、Webサーバーのアカウントが設定されている場合があります。
 管理権限(root)で/etc/at.denyを開き、www-dataやapacheといった、Webサーバーのアカウントが含まれていないか調べ、含まれていたら、その行を必ず削除してください。

/etc/passwdの確認

 一部のディストリビューションでは、セキュリティ上の配慮からWebサーバーのアカウントにnologin(ログイン不可)が設定されています。nologinのアカウントではatコマンドも利用できず、epgrecによる録画予約が機能しません。
 rootアカウントで/etc/passwdを開き、Webサーバーのアカウント(apacheなど)のエントリを調べ、シェルの設定が/sbin/nologinに設定されているようなら、/bin/shに変更しておきましょう。

apache:x:48:48:Apache:/var/www:/sbin/nologin
  ↓下記のように変更
apache:x:48:48:Apache:/var/www:/bin/sh

 以上の設定をしっかりと行っておかないと、録画予約に失敗します。

その他

epgrecはいわゆるLAMP環境を要求します。Linuxで、WebサーバとMySQL Server、PHP、PHP CLI版を使えるようにしておいてください。これらのインストールや設定はいろんな所に出ているので説明は省略します。ちなみに、日経Linux9月号には、ごく簡単なWebやphpのインストールと設定が掲載されています。

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